ローズウィンドウは何の目的で誰が生み出したものでしょう。
本来のローズウィンドウを語る上で欠かせない人物がいます。
ルドルフ・シュタイナー博士です。
科学・建築・医学・教育あらゆる分野で突出した活動を行い、人智学の創始者、
またサイコメトリストと呼ばれる博士です。
そのシュタイナー博士の根源的霊性論の影響を強く受け継いだのが、
クラフト作家でもあるヘルガ―・マイヤーブレーカー女史でした。
女史は様々なクラフトを紹介していますが表面的な美しさを狙ったものでなく、
しっかりと霊的な内実を備えたものを生み出そうとしました。
それを見た人、作った人が視覚や体感として作用するものとしてです。
幾何学模様と色の光が宇宙的法則性を知らせ、宇宙や霊的作用を導くものとして、
そして、女史が生み出したものが「ローズウィンドウ」です。
「ローズウィンドウ」は霊学的な世界とつながりを持つ「受容体」として生み出されたのです。
【マイヤーブレーカー女史のことば】
◦ローズウィンドウの幾何学模様は宇宙の法則性を伝えます。
◦作品を見た人は神々しい神秘的な光を受け取ります。
◦ローズウィンドウの作り手はその神秘的な力の作用を受け取ります。
◦作品が傷んできたら、それはローズウィンドウにまた向き合えという暗示です。
女史のいうローズウィンドウは表面的な模様ではなく、霊学的な世界とのメッセージが内在されています。
それではじめて、その世界とつながる受容体として機能するのです。
そして、それを制作することで作り手に様々な作用をもたらし、いい影響をもたらすのです。
ローズウィンドウは作品によって作用が異なります。
作ることは「写経」のそれとよく似ています。
作り手の精神に様々な影響を与えてくれます。
作品により影響の強弱もあります。
シュタイナー博士のいう潜在意識のその下の意識、
霊学的な受容体として機能しない作品はローズウィンドウではなく何の作用ももたらしません。
あなたの意識エネルギーが持つ周波数が
ローズウィンドウを通して波紋のように広がり、
周りの自然や様々なものの周波数と共鳴しだすのです。
そして、作品を作るたびに、まずあなたの周波数が宇宙の法則性にそって整えられていきます。
多くの人に伝えたなら、その分あなたの周波数が強くなります。
この共鳴現象がローズウィンドウの作用の正体です。
ローズウィンドウとは・・・「作る人の周波数シンクロ装置」です。
「光は色をもたらしてくれます」この言葉はもっともらしいですが、勘違いです。
まばゆい光は色を消し去ります。
「闇」が与えられてこそ色が存在するのです。
出版した本では「光と色」というやたら光を強調していますが
これは商業出版上、光のほうが聞こえがいいからです。
ローズウィンドウの本質はこの「闇」にあります。
色に興味のある人は「ゲーテ色彩論」「シュタイナー色彩の本質」を見てください。
一般的な「ニュートン色彩論」ではローズウィンドウはできません。
クラフト ローズウィンドウ 中山真季先生 デザイン 「ディーパ」